おでこは皮脂の分泌が盛んなだけでなく、髪の毛が常に触れる部分でもあるため、ニキビができやすい場所といわれています。おでこニキビは思春期にできやすいイメージがありますが、大人になっても悩まされる人は意外に多くいます。
顔の中でも面積が広いおでこにニキビができてしまうと隠したくてもどうしても目立ってしまい、おでこニキビはできるだけ早く治したいものです。
ここでは、おでこにできるニキビの種類と原因、おでこニキビをできにくくする予防法やケア方法について詳しく紹介します。
おでこにニキビができる5つの原因とは
おでこにニキビができる原因は、主に5つあります。
原因1 皮脂の分泌
生え際からおでこにかけてはTゾーンと呼ばれる部位で、顔の中でも特に皮脂の分泌が盛んです。皮脂が毛穴に詰まって酸化すると、アクネ菌という細菌が増殖してニキビの原因になります。
原因2 外的刺激
おでこは顔の中でも外的刺激を受けやすい部分です。髪の毛には汚れや雑菌が付着しています。前髪を下ろしていると、毛先がおでこに触れて常に刺激を与え続けることになります。また、おでこを前髪で覆っているとその部分が蒸れてしまい、毛穴を詰まらせてニキビを発生させ悪化させるアクネ菌の増殖を招いてしまいます。
ほかにも、ついついおでこを頻繁に手で触ってしまうことで、手に付いている雑菌が毛穴に入り込んでさらにニキビを発生させてしまうこともあります。また、おでこは洗髪時のシャンプーやトリートメントの影響を受けやすい場所でもあります。シャンプーやトリートメントの洗い残しがあると、それがアクネ菌の栄養源になり、ニキビができやすくなります。こういったさまざまな外的刺激はおでこニキビの大敵です。
原因3 ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスが乱れると皮脂が過剰に分泌され、毛穴の詰まりや酸化が進んでしまいます。特に女性は生理前に皮脂量が増えますが、同時に水分量が減って肌は乾燥した状態になります。乾燥することで角質が固くなり、皮脂が詰まることでニキビができやすくなります。また、睡眠不足やストレスもホルモンバランスが乱れる原因になります。
原因4 食生活の乱れ
高カロリーで脂質の多い食事や、カフェインやアルコールの過剰摂取はニキビができる原因になります。過剰な糖質も体内での分解時にビタミンB群やミネラルを大量に消費してしまうのでニキビの原因のひとつになります。また、不規則な食事時間も皮脂の分泌に影響を与えるので注意が必要です。
原因5 過剰なスキンケア
皮脂を取り除くために必要以上に洗顔をしたり保湿を怠ったりすると、肌の乾燥を招きます。過剰なスキンケアは、本来肌が必要としている油分までをも奪ってしまい、肌は逆に皮脂を補おうとして皮脂の分泌量を増やしてしまうことも考えられます。油分が不足し乾燥すると肌の保護機能も低下してしまうので、かえってニキビができやすくなってしまうこともあります。
おでこにニキビができないための予防法とは
おでこニキビの予防には、まずは外的刺激から肌を守ることが大切です!
予防法1 おでこに刺激を与えない
おでこにニキビができてしまうと前髪で隠したくなるかもしれませんが、ニキビの予防にはできるだけ刺激を少なくしなければいけません。前髪がおでこにあたってニキビができてしまう事もあるので、できれば前髪はかからないようにピンで止めてアップにしたり短くしたりするなど、髪型を工夫しましょう。
予防法2 おでこを頻繁に触らない
気になるからといっておでこを頻繁に手で触れてしまうと刺激になってしまいます。手に付いた雑菌により、ニキビが悪化したりニキビ跡ができやすくなったりします。お風呂で髪を洗う際も、シャンプーやトリートメントの洗い残しはニキビの原因になります。ワックスやスプレーなどの整髪料が残っている可能性もあるので、すすぎは念入りに行いましょう。
予防法3 汗をかいたら放置しない
運動をしたり暑い場所にいたりして汗をかいた場合、そのまま放置しておくとホコリなどの汚れが付いてしまいます。肌についた汚れは毛穴を詰まらせてしまい、ニキビの原因になります。汗をかいたらすぐに拭き取るようにすることで、ニキビの原因となるアクネ菌の増殖を防ぐことができます。
汗を拭く際も、汚れたタオルや手で拭き取るのではなく、清潔なタオルでやさしく押さえるようにして汗を取り除くとよいでしょう。
予防法4 ストレスを溜めない
生活面においては、ストレスをできるだけ抱えないことや、十分な睡眠時間をとるように心がけましょう。規則正しい生活を続けることでホルモンバランスが整い、皮脂の分泌量が正常な状態になります。質のよい睡眠をとるため、寝る前にテレビやスマートフォンを見ないことや、朝起きたらカーテンを開けて太陽の光を浴びることもおすすめです。また、ストレッチやウォーキングなど適度な運動もストレスの解消につながります。
予防法5 正しい食生活を
食生活の見直しも大切です。皮脂の過剰分泌をもたらす糖質や脂肪分の多い食事を控えるのと同時に、ビタミンが豊富な野菜や、便秘予防のために食物繊維をとることも大切です。ニキビを悪化させる皮脂の分泌を抑制してくれるビタミンを積極的にとることでニキビの予防になります。
なかでもビタミンB2は皮脂の分泌をコントロールしてくれるので積極的にとり入れたい栄養素です。ビタミンB2は、肉や青魚、納豆などに多く含まれます。また、コラーゲンの生成を助けるビタミンCや、ホルモンのバランスを整えてくれるビタミンEもあわせて補いたい成分です。ビタミンEはアーモンドなどのナッツ類に多く含まれます。
正しい洗顔と保湿でおでこニキビをケアしよう
気になるおでこニキビ対策のために過剰に洗顔してしまうと、肌に必要な保湿成分まで洗い流してしまい、肌の乾燥につながります。乾燥により肌のバリア機能が低下してしまうと、少しの刺激でもニキビができやすくなってしまいます。また、乾燥しすぎた肌は皮脂分泌量が増え、脂性肌に傾いてしまいます。そのため、ニキビのケアには正しい洗顔をすることが大切です。
おでこのニキビケア:洗顔は刺激が少ないもの
石けんは刺激が少なく、弱酸性で肌に優しいものを使用し、しっかりと泡立てます。指でごしごしとこするのではなく、泡で優しく洗い、余分な皮脂や汚れを落とします。ニキビを早く取り除こうとして、スクラブ入りの洗顔料などを使用してしまうと、ニキビを刺激してしまうおそれがあるのでおすすめできません。
おでこのニキビケア:洗顔はしっかり流す
また、洗顔によっておでこにニキビができてしまう原因は洗い残しにもあります。せっかく顔を洗っても、洗顔料が肌に残ったままになっているとニキビを引き起こす原因になってしまいます。忘れがちな生え際まで丁寧に泡を流しましょう。洗い流す際もシャワーをおでこに直接あてると刺激が強すぎてしまうので、肌の角質が剥がれ落ちてしまいます。すでにできてしまっているニキビの悪化につながるおそれもあります。洗顔後に顔をすすぐときは、手でぬるめのお湯を顔にかけて優しく洗い流すことがポイントです。
おでこのニキビケア:洗顔のタイミング
洗顔をするタイミングも重要です。たとえば洗顔のあとにトリートメントを流す場合だと、トリートメントの成分がおでこに残ってしまうおそれがあります。洗い残しをできるだけ防ぐため、シャンプーやトリートメントをしっかりと洗い流してから洗顔をするようにしましょう。
おでこのニキビケア:洗顔後の保湿をしっかり
洗顔後は肌の乾燥を防ぐために保湿ケアが大切です。洗顔後の化粧水だけでは皮脂不足になってしまうので、化粧水をたっぷりとつけたあとに、必ず乳液でしっかりと保湿しましょう。ニキビ肌用のケア用品は、余分な皮脂を取り除く作用があるのでおすすめです。
少し意識するだけでおでこのニキビもかわってくる!
おでこのニキビで悩んでいる人は、高いスキンケアを購入したりしなくても、毎日のちょっとした行動で治ってしまう人もいます。これを機に自分のケア方法をちょっと意識するようにしてみてください!