寒くなってくると、温かい飲み物が恋しくなりますよね。
ホットミルクやホットココアなど、お気に入りの定番も良いけれど、時には試したくなるのがちょっと変わったホットドリンク。
いつも身近にある飲み物でも、温めることでまた新しい美味しさを発見できるかもしれません。
今回は、温めると意外に美味しいおすすめのドリンク6点を紹介します。
ホットオレンジジュース
ビタミンCたっぷりのオレンジジュース。ジュースの中では定番中の定番ですね。そのまま飲むのが通常のスタイルですが、温めるととっても美味しくなります。
オレンジジュースに含まれる甘味・酸味が喉に刺さることなく、柑橘の香りと共にじんわりと体に広がっていくのです。冷たいオレンジジュースは体を冷やしてしまうため、冷え性に悩む女性には特におすすめ。
コツは、温めすぎないことです。ビタミンCは熱によって壊れやすい特徴があるため、体温より少し熱いと感じる温度(40~50℃)がベストでしょう。
鍋でも良いですが、レンジだと沸騰してしまう恐れも少ないため、手軽に温められます。
オレンジジュースは100%のものがおすすめです。
加糖されているものだと、温めることで甘味が際立ち、甘ったるく感じてしまうかもしれません。自分でオレンジを絞ってもOKです。
半分にカットして、搾り器で搾るだけなので、意外と簡単に生ジュースができます。酸味が苦手だという人は、少しハチミツを加えてみても良いでしょう。ほんのり優しい甘味がプラスされ、酸味がマイルドになります。
しょうがを加えてジンジャー・オレンジジュースにしたり、紅茶で割ってホット・オレンジティーにしたりと、アレンジバリエーションも豊富です。
ホットスポーツドリンク
暑い夏の熱中症予防にも大活躍するスポーツドリンク。温めるという概念があまりないかもしれませんね。
しかし、栄養豊富なスポーツドリンクは、温めることで体にさまざまな効果が期待できます。よく、風邪をひいてしまったときに、栄養補給としてスポーツドリンクを飲むことはありませんか。
実はこれを温めることで、更に風邪予防の効果が期待できるとされています。
体力が落ちて免疫力が下がっているときや、もともと体質などで体が冷えている場合、体はウィルスに感染しやすい状態です。スポーツドリンクを温めて飲むことで体が温まり、血液の循環が良くなります。血中の白血球が活発になるため、ウィルスを撃退しやすくなるということなのです。
気になる味のほうも、さっぱりとした飲み口で、甘さ控えめ。ごくごく飲みやすいという声が多くあります。
温め方は、やはり体温より少し高めの40~50℃がおすすめです。体温が一番下がっている朝1番にコップ1杯飲むのが効果的とされています。ドリンクを直接温めるというのもいいですが、今は粉タイプのスポーツドリンクも売っているのでお湯に適量とかして作るのも簡単でオススメですよ。
スポーツドリンクはレモン風味など、さまざまな種類があるので、色々と試してみるのも良いのではないでしょうか。
ホットコーラ
ホットコーラと聞くと、ちょっとびっくりする人もいるでしょうか。日本ではあまりなじみがありませんが、実は海外では定番の飲み物なのです。しかも、「風邪をひいたときの飲み物」として。
そもそも、コーラの原材料はカフェイン、砂糖、カラメル、スパイスなどだとされています。
詳しい製造方法は企業秘密だということですが、あのコーラ独特のフレーバーは、カラメルとスパイスなのだということが想像できますよね。
適度なカフェインとスパイスが疲労回復を促し、糖分でエネルギー補給すると考えると、風邪対策として飲むのも頷けます。温めて飲むことで血行も良くなるというわけです。
海外で良く飲まれているレシピは、ジンジャーやレモンを加えて温めます。コーラ自体に甘さがあるので、ジンジャーの辛みと、レモンの酸味をプラスすることで味のバランスが良くなり、殺菌効果も期待できるのです。
おすすめの温度はこちらも40~50℃。炭酸は加熱することでとんでしまいますが、この温度だと程よく炭酸が残っています。アレンジとして、りんごのすりおろしを入れたり、ラム酒をほんの少し入れたりするのもおすすめです。
ホットトマトジュース
トマトジュースを朝1番に飲むという人も多いかもしれませんね。トマトには「リコピン」という抗酸化物質が含まれています。
美肌や美白効果が期待できるとして多くの女性に支持されている成分です。このリコピンは、温めることで体内に吸収されやすくなる特徴があります。
そのため、トマトジュースを温めて飲む女性が増えてきているのです。温めることで血流が良くなり、代謝が良くなるとして、ダイエットのサポートドリンクとしても期待されています。
ただし、美容効果を期待するなら、食塩無添加のものを選ぶと良いでしょう。塩分の摂りすぎはむくみを招く恐れもあるからです。
トマトジュースは、温めるとまるでポタージュスープのような味わいです。トッピングで少量のオリーブオイルを数滴たらすことで、風味が増すだけでなく、リコピンの吸収率がさらにアップします。
リコピンはもともと油に溶けやすい性質を持つからです。ちなみに、1番吸収率の良い時間帯は朝だとされています。好みの温度で問題ありませんが、熱々にしすぎてやけどしないように注意してくださいね。
ホット梅酒
梅酒は昔から家庭でも作られることがあったため、家で気軽に飲めるアルコールというイメージでしょうか。
水割りが主流ですが、お湯で割ったり、燗(かん)にしたりするのも非常に美味しい飲み方です。
梅には、疲労回復や解毒作用、殺菌作用などを促進するさまざまな成分が含まれています。梅酒にはその梅の成分がたっぷりと溶け込んでいるため、健康に良いとして人気があるお酒です。なかでも注目すべき成分は、梅酒に含まれる「ピクリン酸」です。
この成分は胃腸を活発にする作用があるため、温めたアルコールと共に体内に入ることで、便通が良くなるとされています。
また、ピクリン酸は肝機能を高める作用もあるため、二日酔いの予防にも効果的です。さらに、ベンズアルデヒドという香りの成分が、リラックス効果も促してくれます。
そんな良いことづくしのホット梅酒の飲み方は、1対1の割合でお湯割りにするか、湯せんにして飲むのがおすすめです。お湯割りならお湯の温度は70℃が、湯せんなら梅酒の温度が35~40℃が風味を損なわず、美味しく飲むことができます。
ホットブランデー
ブランデーの魅力は、なんといっても果実感漂う華やかな香りです。
ワインやりんご酒などを蒸留してアルコール度数を高めることにより、品質を保持しようとしたのがブランデー誕生の由来だとされています。
ウィスキー同様、ハイボールや水割り、カクテルなどで楽しむことができますが、この独特な芳香は、温めることで更に風味が増します。
お湯割りは、あらかじめ温めたグラスに、ブランデー1に対し、お湯を1もしくは2の割合で注ぎましょう。このとき、お湯は70℃くらいの温度だと、香りを損なわずに美味しく味わうことができます。
ちなみに、ブランデーですが、熱いコーヒーとブランデーとの組み合わせもおすすめなんです!
コーヒーにブランデーを数滴たらすだけでも十分に贅沢な気分になれますが、さらにおしゃれな飲み方「カフェ・ロワイヤル」という飲み方があるのでご紹介します!
カップにコーヒーを注ぎ、あらかじめ温めておいたスプーンに角砂糖を乗せて、ブランデーをこぼれない程度に染み込ませましょう。
そこに、ライターなどで火をつけると、角砂糖が炎に包まれます。砂糖が9割方溶けたらそのままスプーンをコーヒーに沈めて混ぜるのです。
なんとも幻想的で、イベント感のある飲み方ではないでしょうか。ただし、火の扱いには注意してくださいね。
※角砂糖に火をつけるところから見たい人は2:30くらいまで早送りしてください!
意外な飲み物をホットで試してみませんか?
もしかしたら、すでにホットで飲んでみた事あるという人もいるとおもいますが、もしホットで飲んでみようかなと思うものがあったら挑戦してみてください!
でもあまり熱々にしすぎるとちょっと味が変わってしまうものもあるかもしれないので、ホッと感じられる温度で飲むことをオススメします!