先日は数あるシャンプーの選び方の中から『ヘアケア』に注目した選び方についてご紹介しました。今回はトリートメントについてチェックしておきたいと思います。
シャンプー同様、トリートメント選びにも人それぞれのこだわりのポイントがあると思いますが、シャンプーに比べると、より『ヘアケア』という観点で選んでいる人が多いのでは?と思います。トリートメント選びにもまずは自分自身の髪質をきちんと把握することが大切。
シャンプー、リンス、トリートメント、コンディショナーとヘアケア用品にも色々ありますが、これはどれにも共通する重要なポイントと言えるでしょう。
トリートメントの役割とは?
シャンプー、コンディショナー、そしてトリートメントとヘアケアに使われるアイテムはいろいろとあります。
この中でもトリートメントはさらにオイルタイプ、ミルクタイプ、ミストタイプなど種類が細かく分かれており、何を使えばいいのかと悩んでしまう人も多いでしょう。
実はそれぞれのアイテムは自分の髪質や髪の悩みによって、選ぶべきものが変わってきます。その前に、まずはトリートメントの効果について確認していきましょう。
ヘアケアアイテムごとの役割について
トリートメントはシャンプーの後に使うアイテムですが、同じように使うものとしてリンスとコンディショナーが挙げられますね。
どれも洗髪の「仕上げ」として使われますが、役割(効果)はそれぞれ違います。
リンス
シャンプーをしっかり落として髪の表面を油分で覆い、サラサラと指通りをよくするためのものです。表面をカバーするのみで内部に作用するものではありません。
コンディショナー
名前のとおり、髪の「コンディション」を整えるものです。具体的な役割としてはリンスとよく似ています。髪の表面をコーティングして外部からの刺激を守ったり、髪のきしみを防いだりといった役割を担っています。リンスと違うのは、髪の表面だけでなく内部にも浸透する成分が配合されていることが多く、またコーティング力も強いのでより指通りをなめらかにする効果が期待できるという点です。
トリートメント
これらに対して、トリートメントは髪の内部にまで成分を浸透させ、傷んだ箇所の補修を行うことを目的としています。乾燥した髪に潤いを与えたり、キューティクルを保護したり、髪を健康に保つための成分がぎゅっと詰め込まれています。
トリートメントの種類と効果
トリートメントは主に「洗い流すタイプ」と「洗い流さないタイプ」の2つに分かれます。
洗い流すタイプはシャンプーの後に髪になじませ、時間をおいてすすぐタイプです。お風呂の中で使うことから「インバストリートメント」とも呼ばれます。逆に洗い流さないタイプはタオルドライ後の濡れたままの髪に使うこともあれば、乾燥した髪になじませるものもあります。お風呂の外で使うので「アウトバストリートメント」と呼ばれることもあります。
特に種類が多いのは洗い流さないタイプのトリートメントで、主にオイル、ミルク、クリーム、ミストの4つがあります。
オイルタイプ
オイルそのものが主な成分で、椿やホホバといった植物性オイルが使われることが多いです。透明でねっとりとした質感が特徴のトリートメントです。
ミルクタイプ
油分と水を乳化させており、そのため見た目は白濁しています。オイルタイプより水分が多いので、さらさらとした手触りのものが多いです。
クリームタイプ
オイルタイプとミルクタイプを合わせたようなトリートメントです。見た目はミルクタイプと似ていますが、ミルクタイプよりもやや油分が多く、トロリとした質感をしています。
ミストタイプ
油分がほとんど含まれていません。霧状にして髪に噴射するため、油分が多いとうまく作用しないのです。髪につけるとサラサラとした手触りになります。
『あなたの髪質には』このトリートメントがおすすめ!
このようにトリートメントにはいろいろと種類がありますが、それぞれ期待できる効果が異なります。自分に合ったものを選ぶためには、自分の髪質やどんなことに悩んでいるのか、そしてその原因を把握することが重要です。
髪のパサつきが気になる
髪がパサついて広がりやすい人の場合、髪が十分に保湿されていないことがその原因と考えられます。
この悩みを解決するには、髪に潤いを与え、しっとりとさせてくれるオイルタイプがおすすめ。「水分の多いミルクタイプやクリームタイプじゃないの?」と考える人もいるかと思います。確かに乾いた髪に使う分には、ミルクタイプやクリームタイプでも水分がしっかり髪に留まってくれます。
しかし、実はこれらのタイプはドライヤーの際に髪の毛に含まれていた水分を一緒に乾燥させてしまうというリスクもあります。オイルタイプなら油分が髪をコーティングしてドライヤーの熱から守ってくれるため、乾燥を防いでくれる効果が期待できるというわけですね。
ただし、そもそも髪に油分が多くべっとりしてしまいがちな人にはオイルタイプはおすすめできません。ミルクタイプやミストタイプなど、水分の多いトリートメントでケアするようにしましょう。
髪のダメージが気になる(ヘアケアを重視)
より自分に合ったトリートメントを選びたいなら、含まれる成分にも注目することをおすすめします。
例えば髪のダメージが気になる人の場合、壊れたキューティクルを補ってくれるアミノ酸が多く含まれるものを選ぶと、悩み解消に繋がることがあります。あるいは再生能力の高いアロエエキスも注目の成分です。
くせ毛をどうにかしたい
くせ毛に悩む人の場合、髪の水分量を整えてくれるアクアバランサーという成分が配合されているトリートメントがおすすめです。くせ毛は髪の水分量が場所によって違うことが原因と言われています。
ですので水分量を適切に調整してくれる成分が役に立つというわけですね。
このように、トリートメントを選ぶときには自分の髪質や髪の悩みを考え、それに合ったアイテムを選ぶことが重要です。
まずは自分の髪に向き合い、どういった髪質を目指したいのかをよく考えて、トリートメントを選ぶようにしてみてくださいね。